福井県の各市町が抱える課題、及び本事業でぜひ提案していただきたいアイデアの内容例を載せています。あくまで一部の例となりますので、記載されている内容以外でも福井県の目指す姿・地域の課題解決に繋がるものでしたら広くアイデアの応募お待ちしております。
防災・環境
1災害発生時の住民への情報伝達方法
- 現状
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当市では、現状の災害発生時の住民への情報伝達方法として
①防災行政無線
②緊急情報一斉配信メール(8,504人登録(2022.6.6現在))
③丹南ケーブルテレビライフラインメール
④福井県河川・防災総合情報メール
⑤Yahoo!防災速報アプリ
その他テレビ・ラジオ等のインフラ、市ホームページなどを利用して情報を伝達している。 - 課題
- 防災行政無線は市内40カ所に設置されているが、「荒天時に全く聞こえない」等の問題があり、メールも登録している人のみの対応となるため、市内の全世帯(25,421世帯(2022.4.1現在))をカバーする情報伝達手段が乏しい事が課題である。
- 提案してほしい内容
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- 住民全員に瞬時に情報伝達する仕組みの創出
2漂着ごみの軽減・絶滅
- 現状
- 坂井市、小浜市では、海岸沿い、川の河口には、アジア、朝鮮半島等から、プラスチックごみ等大量の海洋ごみが漂着しており、環境悪化や漁業に大きな影響を与えている。加えて、漂流ゴミは年々増加しており、海岸清掃のイベントを開催し、ボランティアによる清掃を開始するが、ボランティア活動による清掃だけでは増加する海洋ごみに対応ができない状況である。そのため、これらの回収コストの増大と、回収作業のための業務量増加が懸念されている。
- 課題
- 漂着したごみへの対応に際しては、漂着ごみの把握、回収作業の軽減化、回収したごみの効率的な分別作業の模索が必要。加えて、回収⇒分別⇒処理ではなく、回収⇒分別⇒資源化といったアプローチが今後必要。さらに、活動資金の調達にクラウドファンディングやふるさと納税制度の活用を計画しているが、安定した資金の確保も併せて必要。
- 提案してほしい内容
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- ・再生可能エネルギーや、AI・ロボットを活用した、漂着ごみのモニタリング、回収作業の軽減化(清掃ロボ等)等、新たな回収技術の開発と導入
- ・回収したごみを資源化する技術を確立
- ・その他、海岸の漂着ごみを削減するため、資金の安定的な確保なども鑑みた、革新的なアイデア・技術の導入等
(例えば、小型ごみ回収船、浮遊型回収機、プロペラ型のプラスチック回収機、浮遊ネット等)
- 活用できる県内の資産
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- ・市内海岸等の実証フィールドの提供
- ・県内のプラスチックを製品に使用するメーカーからの協力
- ・地元関係機関、地元住民との連携
3スマホアプリを通じた3R促進 3R=Reduce Reuse Recycle
- 現状
- ごみ処理には年間20億円以上の費用がかかっているほか、焼却に伴う大量のCO2排出等による環境負荷もある。一方、リサイクルできるのに分別されず焼却されてしまう紙類が年間約8,800トン、食べられるのに捨てられてしまう食品ロスが年間約4,300トンあるなど、ごみの減量や分別の取組を進めることによる改善の余地が大きくある。
- 課題
- ごみは「不要な」ものであり、生活における個人の意識外に置かれがちである。また細かい分別に伴う煩雑さが負担感の要因となる。
- 提案してほしい内容
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画像認識、AIなど最新技術の活用により、「3Rに取り組む」のではなく、生活の中で3Rが自然に促されるような仕掛けとなるアプリ。
また生活を映すごみはマーケティング側での活用なども想像され、多種多様な企業の参画や連携を生み出すような仕掛けも期待したい。- ・購入品の管理機能
(例 レシート読取による食品の消費・賞味期限の登録) - ・3Rに有益な情報を提供する機能
(例 近所の店舗の売り切り商品の通知、フードドライブや再利用品抽選会などの自治体イベントの案内) - ・写真撮影による画像認識を利用した3Rサポート機能
(例 食材の使い切りレシピの検索、分別区分の自動判別、リサイクルショップやフリーマーケットサイトの案内や簡易オークション機能) - ・市民のごみ分別の意欲を高める仕組み
(例 ごみ袋をカメラで読み取ると分別の適正度を評価し、評価に応じてアプリ内で利用できるリワードを得ることができる)
- ・購入品の管理機能
- 活用できる県内の資産
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- ・市が保有するオープンデータ
「ごみ収集日一覧」、「ごみ分別情報一覧」 - ・福井市の3Rイベント情報
- ・市が保有するオープンデータ